燻した日本スギのスモーキーなエッセンスをとらえたオー・トリプル、スミ・ヒノキの香り。炎が木を燃やし、それは香りの雲の中で燃え尽きる。日本語でスミとは炭、墨、純をあらわします。スミ・ヒノキの炭の香りは焼き杉(耐久性を増す為に木材を一度焦がしてから使用する技術)を使った京都の家屋からインスパイアされたもの。焼き杉は不完全の中に美を見いだす独特の侘び寂びの美学に通じています。心落ち着くスモーキーな香りは、冬や古い家を背景に複雑に描かれた絵画の前景を連想させます。青々とした香りに包まれた杉の側で、ほんのりと感じるレザーとガイアックウッドのベチバー、壮大なヒノキの優しさが心を和ませる香の儀式。ネズの実のぴりっとした香りをアクセントに、どっしりとまろやかでスパイシーな香の樹脂が聖なる広がりを感じさせるスミ・ヒノキは、まるでお肌の上をすべる琥珀のような印象を与えるでしょう。幾千年も前から永遠の象徴とされてきたイトスギは、新鮮な酸味のある香りを引き立たたせながら緑の魔法を終え、日本の最も美しい建築に用いられるヒノキと結びついて昇華します。